すきっぷのブログを読んで頂き、ありがとうございます。
引き続き中華カーボンホイール ICAN AERO 40のお話をさせて頂きます。今回はホイールが到着してからのセッティングに関しての記事になります。
到着時の荷姿です。それなりに厚手の段ボールです。目立ったキズや穴等はありませんでした。サイズは幅88cm×奥行17cm×高さ66cmでした。
ホイールはエサシートに包まれて上下の段ボールのスリットで固定されていました。付属品といかにも中国で印刷された感じのカタログが同梱されていました。
こちらが付属品になります。左上がリムテープ。2本分で37gでした。その下が10速用のスペーサーです。後はブレーキパッドとクイックリリースです。この2つとリムテープはあまり評判が良くないので使用しません。ICANには申し訳ないのですが、おまけ程度に考えた方が良いのかも知れません。
リムはクリンチャー/チューブレス対応です。チューブレス化はスポーク穴が開いているので専用リムテープが必要です。また専用バルブも付属されていないので別途購入する必要があります。
リムのブレーキ面は3Kカーボントラックで148℃の熱まで耐えられるそうです。これは同社のFLシリーズよりも16℃ほど高い温度だそうですが、慣れないうちは下りのブレーキングに注意したいと思います。
ハブはICAN R01。前後合計で268gと軽量です。フロントは滑らかですがリアの回転は少し良くない感じです。アマゾンのレビューによるとしばらく乗れば良くなるそうです。ラチェット音は大きめでメンテナンスをしてないゾンダC17と同じ位の音量です。重さと価格で選択しませんでしたがDT swissハブ仕様もあります。
スポークはSapim CX-RAYで、ゾンダと同じ様なきしめん形状をしています。フロントがラジアル組18本。リアがドライブ側がラジアル、ノンドライブ側が2クロス組の24本です。
ラジアルの方が強度が弱かったと思うのですが、ゾンダC17のG3組だとドライブ側が14本、ノンドライブ側が7本でした。素人なので強度に関しては逆なのかな?と、思ってしまいます。
そして気になる重量実測です。フロントが567g、リアが754g。前後合計で1321gとなります。ICAN公表の重量は1314g(±20g)なので個体差の範囲内です。
さて、セッティングにあたってスポーク穴を塞がなくてはいけません。折角の軽量ホイールなのでリムテープにも拘りたいと思います。
ここで LWC WHEELS のリムプラグなる物が気になりました。このリムプラグですが44個で5gだそうで、一般的なリムテープよりもかなり軽量です。しかも耐久性も高そうです。
これはとても良い物だと思うのですが、一つ気がかりな情報を見つけました。またもアマゾンでのレビューなんですが、このICAN AERO 40はタイヤをはめづらいと言う情報がありました。そして、このリムプラグを使用すると厚みでタイヤがはめづらくなるという情報もありました。
ただでさえタイヤをはめづらいホイールが更にはめづらくなってしまうのは困ります。
そして、選択したのがアメリカ製のNO TUBESのリムテープ21mm幅です。本来はチューブレス用のリムテープなのですが、クリンチャーにも使用出来るそうです。1本あたり5gで済みます。ロードバイクは高圧なので二重巻きにして下さい。1本あたり10gになります。
貼り始めと終わりはバルブ穴付近が二重になる様に、画像の位置としました。スポーク穴が近いので長めにしました。
クリンチャー運用なのでチューブに傷がつかないよう、念の為にテープの角を丸くしました。
貼り終いです。内側がへこんでいるのでもう少し幅の太いテープでも良さそうです。二重巻きで使用する方が多いみたいなのですが、重さもあるので勇気を出して1枚にしました。ロードバイクは高圧なので二重巻きにしないといけないようです。パンク神が降臨される前に、私もこれから直します。
バルブ穴を開けました。裂けないように伸ばして穴を広げたかったのですが、材質のせいか下手なのか裂けてしまいました。
チューブはいつものマキシス ウルトラライトチューブ系列のチューブです。リムハイトが40mmですので60mmバルブを選択しました。ここはさらに軽いフライウエイトチューブを入れても面白いかも知れません。
ブレーキは安価な物から高価なものまであるのですが、最初なので安定のシマノにしてみました。
ビニール袋にチューブとジョンソンベビーパウダーを入れてシェイク。タイヤの片側だけリムにはめて、チューブに口で軽く空気を入れて膨らませます。バルブ穴にバルブを通してリム内にチューブを入れます。それから残ったタイヤの片側を素手でリム内に入れていきます。半分以上タイヤが入るときつくなってくるので、今度はチューブの空気を抜きながら両親指で押し込んでいきます。はめようとしているタイヤの反対側がリムの一番深い所に落ちるようにモミモミしながら少しずつタイヤをはめていきます(長文失礼)。
すると、ゾンダC17よりは少しだけ固かったかも知れないですが、素手で普通にタイヤをはめる事が出来ました。
あ、タイヤがはめやすいグランプリ5000だったからでしょうね。でもゾンダC17と比べてそれ程はめづらいと言う印象はありません。前後とも素手で普通にはまりました。
チューブに空気を入れると途中3回ほど「パキーン」と大きな音がして驚きました。後にクリンチャータイヤですが、ビードが上がってハマった音だと判明しました。
そしてゾンダC17からレーコンのスチールスプロケットを移植して、ブレーキパットを前後輪共交換してセッティング終了です。
振れは前後輪、縦横共に少しだけありましたが1mm以内には収まっています。私はそんなに神経質じゃないので許容範囲です。チューブのバルブが60mm長になって重くなったので、バランサーはあった方が良いかも知れません。ここは実際に使用しながら考えて行きたいと思います。
クイックリリースはゾンダC17付属を流用します。細かいですがICANの付属品よりも11g重いです。しかし、丈夫さは上でしょう。
ざっとこんな外観になりました。個人的にはゾンダC17よりもICAN AERO 40の方が引き締まって見えます。軽く10分ほど試走しましたが、これはすごいです。
次回はある程度走ってみて「ICAN AERO 40を実際に使用した感想」を書きたいと思います