新型コロナウィルスが猛威を振るっている問題で、東京都も2回目の週末の外出自粛要請を出しましたが。一人で自転車に乗って郊外へ行くことも非難される状態になるかも知れないので、今のうちに走る事にしました。
ただし、最近、面倒臭がって行っていた輪行は感染予防の為(自他共)に中止。自走で走る事にしました。行先はモチロン飯能です。
本日は練馬で最高気温17℃の予報。こういう気温が一番調整が難しいですね。サドルを変えてしまい、オルトリーブサドルバッグ2が使えないので、リュックを背負うか荷物を減らすかの選択をしなくていけません。
荷物は減らさないといけないものの、こいつは連れて行きたいと思って悩んでいたら良い場所を発見しました。
結局荷物を減らす選択で夏仕様の半袖生足レーパンで遅い出発をしましたが、寒かったので一回戻ってアームカバー、レッグウォーマーを装着して再出発したのが8時半でした。
本日の目標は八徳の一本桜。そこにどうやってルートの肉付けをするかを考えながら走ります。まずはいつもの多摩湖を目指しますが本日は寄りたい所がありました。
惜しくも先日亡くなられてしまった志村けんさん。東村山駅の東口、3本の「志村けんの木」の奥に献花台が備えられていました。私の志村けんさんへの思いは省略しますが献花台に手を合わせ、ご冥福をお祈りさせて頂きました。
さて、今日はカフェキキに行って、子の権現の南側を久しぶりに登ってから八徳の一本桜を見に行こうと言う大体のプランが出来上がりました。多摩湖、狭山湖を通過して「じょーくんルート」で飯能を目指します。山越えで曲がる所を見落としてしまい、裏苦労坂を登るハメに。
カフェキキに到着しましたが他にお客さんはいませんでした。写真のマスクは未使用品、小さいスプレーは消毒用エタノールが入っています。私が無症状感染者の可能性もあるのでスプレーで手を消毒してからお店のドアを開きました。
カフェキキも商売ですから客を呼び込みたい。しかし、このご時世ですから大きい声で「来店して!」とも言えない。それが分かっていたので緊急事態宣言が出たら来られなくなるかも知れないと思い、本日来た事をマスターに伝えました。今後どの様な流れになるかは不明ですが、自分が出来る協力はして行きたいと思います。
マスターを独り占めにしてお話をしていると、私になら「鳥居観音は登れますよ」と言われました。元々5割位は行けるのではないかと言う思いはありました。しかし元来ビビりな性格と、初見では足を付きたくないという思いがあります。マスターが言うには25%位の区間は50mしかないと言うのでそれだったら何とかなる様な気もします。
鳥居観音に挑戦をするなら、ランニングをして心肺機能を上げてからの方がいいかな?と考えていましたが、まだランニングを実行するまでには至っておりません。10割の成功を目指すには30Tのスプロケットを購入してから臨もうと考えていました。
やはり現時点では準備不足な気もします。
しかし、世間的に外出自粛が強まったらサイクリングどころでは無くなってしまうかも知れませんし、私自身が発症して死んでしまうかも知れません。
マスターには「倉掛峠に向かう間にネノゴンがトリーキャノンに行くかを決めます」と伝えて店を出ました。
寝不足ではあったものの裏苦労坂を登った感じだと調子は悪くありませんでした。本日が人生最後のライドになる可能性もあるので(大袈裟ですかね?)鳥居観音初挑戦を決意しました。
出来れば輪行で足の疲労が出来るだけ無い状態で挑戦したかったのですが、こうなったら仕方がありません。速い人に何人か抜かれましたが鳥居観音に着くまではゆっくり走って足を休めました。
トリーキャノン様…。
ラスボス感ハンパねぇ~。
入山料?バイクが300円。徒歩が大人200円。300円を納めようと思いましたが小銭が250円しかなかったのでこのまま納めさせて頂きました。
下まで戻ってパチリ。ほんとにやるの?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
スタートしました(競馬風)。その直後、嘘のようなタイミングで雨がポツポツと降り始めました。もしかしたら納めた金額が悪くて観音様の逆鱗に触れてしまったのかも知れません。路面はうわさ通りに荒れていて、苔も生えており油断は出来ません。
序盤は緩やかですが直ぐに体感17%~18%の勾配になります。しかし、20%を超えなければ問題ありません。ゆっくりゆっくりと上って行きます。
白い大きな門がある所までは問題がなく、マイペースでシッティングとスタンディングを交代しながら登りました。しかし、20%近くある勾配が続くので全く気を抜くことが出来ません。
門を越えると噂の二又が見えて来ました。ここが最大の難関です。徐々に勾配が上がって行き、体重だけではクランクが回らなくなって来ました。
勝負の瞬間です。下ハンドルを持って蹴り込むダンシングを始めます。そして下を見る視線に驚くべきものが入って来ました。
グレーチング!!濡れてる!!!
後輪のスリップを恐れて心が乱れてしまいました。右足のつま先がタイヤに当たりハンドルが切れなくなりました。バランスを大きく崩してしまい、転ぶのが確実な状況だったので左クリートを外して足を付いてしまいました。
「ああ、負けてしまった…」
実はこのBHウルトラライト、高山不動尊挑戦の時も何回かつま先が当たっていて気になってはいたのです。その後もスタンディングをすると当たることがありました。しかし、バランスを崩すまでには至りませんでした。まさか、今回の挑戦でこれが敗因になるとは全く思っていませんでした。
足付き地点後方。
足付き地点前方。心を乱すヌレーチング。
下まで戻って再挑戦しようかとも考えましたが、路面がもっと濡れて行くでしょうからそれも難しそうです。ヌレーチングの先まで自転車を運んでから意地で再出発をしました。
二又は一方通行なので左側を進みます。蹴り込みダンシングは限界が近づいていますが、二又の後半は20%を切ったので止まるような時速3kmダンシングに切り替えて呼吸を整えました。そして二又が1本道に戻ると勾配が上がります。
すると再びヌレーチングが出現しました。ここは突っ込むしかありません。
しかし、20%を超える勾配ではヌレーチングをグリップする事が出来ませんでした。空回りする後輪で2度目の足付き。心がバキバキに折れてしまいました。
状況はどんどん悪くなって行きます。しかしもう負けているので諦めはついています。
少し先に右カーブのつづら折りがあり、この勾配では再スタートは出来ないのでそこまで押して上がりました。つづら折りの先は勾配が緩んで(10%以上はあるのか?麻痺)50m位は休みながら走る事が出来ました。
そこをゆるゆると心肺機能に負担を掛けないように走ると、もう一つのつづら折りが現われました。その先は見た感じで20%を前後していそうな坂が100m位続いていそうでした。正直これでもかと言う激坂のオンパレード。
そこを登り始めてしばらくしたら、両太ももに痛みが走り出しました。そこで諦めて3度目の足付き。自走なので足を痛めてしまったら帰れなくなりますし、心はもう砂の様に細かく砕け散りました。
完全に敗北です。
挑戦してみた感想ですが、想像よりも厳しかったです。アクシデントもありましたが、最終的には足がつる寸前で結果的に体力不足。準備不足でありました。ここを登れる人は本当にすごい人なんだと思います。
子の権現が子供の遊び場に思えました。
押し歩きましたがここが坂のゴールです。
観音様までは砂利道だったので行きませんでした。
ブログを書いている途中で調べて気が付いたのですが、鳥居観音の山頂大観音は拝観が休止されている様なのでご注意下さい。以下は鳥居観音ホームページからの抜粋です。
[2020/04/01]新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当面、山頂大観音の拝観を休止させていただきます。ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。白雲山 鳥居観音
帰り道で最大斜度と思われる二又から下り方向を撮影。体感17%位~25%(アプリで実測)の勾配が、下に見える白い門のさらに下からと、この先上部も50m以上続きます。
玉華門にて記念撮影。
この後は八徳の一本桜を見に行きたかったのですが、雨が降り続き、寒さが厳しかったので帰宅する事にしました。
鳥居観音挑戦後、気温8℃。
多摩湖到着時、気温8℃。手はかじかみ体は濡れて厳しい寒さとの戦いでした。
なんか山の方は晴れているみたいですが、多摩湖は降っています。寒さに耐えきれず、コンビニでビニール製のカッパを購入して帰宅しました。
2020年4月5日走行。走行距離116.91km。獲得標高857m。